三都BLOG

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京都にある不動産屋さんの事務員初心者が、日頃気になること、住まいのこと、京都のことをゆるく綴っています(・∀・*)

氷旗のお話。

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こんにちは、何とかエアコンなしで暑さを乗り切ってます。事務員です。

以前情報番組で、ここのかき氷が美味しい!&インスタ映えする!というような特集を見ました。

最近のかき氷は、舌でも目でも楽しめるような華やかなトッピングが施されているものがたくさんあるのですね。(・∀・*)


ところで、トップのかき氷あります!と一目でわかるこの旗。

氷旗(ひょうき、で良いのか、こおりばた、と読むのか調べたのですが分かりませんでした)と呼ばれるものだそうですが、これ一つで夏も感じますし、デザインされた方はすごいなと思うのですが、一体どなたが考案されたのか気になったので調べてみました。

結論から申しますと、この方が作られました!というのは分からなかったです。

しかし、おそらくこれが起源ではというお話を読みました。


キーパーソンとなるのは中川嘉兵衛(なかがわ かへえ)さんという方。

当時はアメリカのボストンから輸入した高価な氷が主だったのですが、幕末から長い時間をかけて試行錯誤を繰り返し、ついに函館で天然氷の採氷と、そこから東京横浜への輸送・日本全国に販売するまでに至った方です。

中川嘉兵衛さんが販売する氷は「函館氷」として売り出され、輸入していた氷よりも安く、質も良かったことから、とてもよく売れました。

国内の博覧会で「函館氷」を出品したところ一等賞を貰い、その賞牌に龍の紋章が記されていたので、商品名を「龍紋氷」と変更し、さらに庶民たちにアピールを行います。


そんな中、同じように氷で利益を得ようとする人がたくさん現れました。

しかしその中には、政府の衛生検査を受けていない粗悪な氷を販売する人も。

そこで政府は見分ける為に、きちんと検査を受け、合格した販売者の方に産地の表示をする事を義務付けました。

ここで氷旗の登場です。


官許(政府に認められています、という意味)

(氷を販売していますと一目で分かりますね)

〇〇(産地を表示します。中川嘉兵衛さんの場合ですと、ここに函館と書きます)


このような文字を染め抜いた氷旗を店頭に掲げたり、看板に書いたりして、氷の販売を行ったと思われます。

そしてこれが、現代の氷旗の原型となったのではないかと考えられているようです。

参考出典 MANAしんぶん 氷と人間のふれあいの歴史


ちなみに、お馴染みのの絵と千鳥柄ですが、こちらの理由もよく分かりませんでした。(^_^;)

当時の方々の涼しいもののイメージが海や波であったこと、千鳥が縁起のいい鳥であったことなどがきっかけで採用されたのかもしれませんね。

だんだんかき氷が食べたくなってきました。(・∀・*)


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