三都BLOG

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京都にある不動産屋さんの事務員初心者が、日頃気になること、住まいのこと、京都のことをゆるく綴っています(・∀・*)

中秋の名月のお話。

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こんにちは、事務員です。

明日24日は中秋の名月が見られるとの事ですが、天気予報を見ると京都はちょっと難しそうですね。(>_<)

ところで、以前から中秋とは何なのか疑問でした。

秋の中ごろという意味であれば、10月頃の方がふさわしいのでは?とか、上弦、満月、下弦があって、中秋というのは満月というイメージ(実際はずれる事が多いそう)なのでそういう別名が付いたのかな?とか。

しかしそんな事を考えている時に颯爽と現れる「仲秋の名月」という単語――!!

一体どんな関係が!?ちょっと違う漢字なだけであって実は同じ意味はなのか―!?(゚Д゚;≡;゚д゚)


さて早速ですが、「中秋」というのは日本で以前使っていた暦で8月15日を指すそうです。

つまり中秋の名月とは「8月15日の夜に見える月」と言っているのですね。


「…んん? 9月24日に見えるのに、8月15日???」となったのは私です。(・∀・ )


ここで大切なのは以前使っていた暦、旧暦の上での8月15日ということ。

現在は太陽が地球を周る周期を基に暦が考えられているのに対し、旧暦では月の満ち欠けと太陽の動きを基に考えられていました。


例えば、新月の日を1日として、次の新月のその前日までの間を1ヶ月として数えるなど。

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しかしそれだと月の満ち欠けはきっちり30日ではないので、だんだんずれてしまって、いずれ暦の上では夏の季節なのに雪が降るなどおかしなことになります。(゚Д゚)

そこで、太陽の通り道の位置から季節を確認できる二十四節気立春や今日の秋分もこれに当たります)を用いて季節を確認したり、ずれた日付の辻褄を合わせるために閏月(うるうづき。現在は2月29日の一日分で済みますが、昔は1月分あったのですね)を設けるなどしていました。

旧暦では立春にあたる頃を元日とします。今年の立春は2月4日でしたので、大体1ヶ月ほど遅れることになりますね。

簡単に一覧にするとこんな感じです。

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旧暦と比較すると、およそ一か月ずれています。

この考えになぞらえて数えていくと、旧暦の8月は現在の9月に当たります。

さらに今月は9月10日が新月だったのでこの日を8月1日とすると、24日がちょうど8月15日となる訳です。(´∀`).+゚


そして「仲秋」の意味ですが、上記の表のとおり、秋は7月、8月、9月の事を言いました。

それぞれ7月は初秋(しょしゅう)、8月は仲秋、9月は晩秋(ばんしゅう)と呼ばれていたそうです。

ですので「仲秋の名月」は、ここ!という日付の指定はなく、「旧暦の8月に見える月」を指すのですね。


この時期は空気が澄んでいて1年で一番綺麗に月が見えるそうなのでぜひ観察したいですが、なかなか天気に恵まれませんね(^_^;)

明日は少しでも天気が回復してお月様が見えるように祈っています…!!

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