三都BLOG

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京都にある不動産屋さんの事務員初心者が、日頃気になること、住まいのこと、京都のことをゆるく綴っています(・∀・*)

大覚寺のお話2。

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こんにちは、事務員です。

本日京都は早朝から青空なのに雨が降っていたので、虹を見ることが出来ました!(´꒳`)


では引き続き大覚寺のお話を。

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勅封心経殿(ちょくふうしんぎょうでん)

勅封とは、天皇の命令で封印すること。心経とは、般若心経の略称だそうです。

建物の中には嵯峨天皇らの写経を安置しており、60年に一度、戊戌開封法会(ぼじゅつ かいふうほうえ)という特別行事で公開されるとのこと。

こちらの成り立ちは平安時代にさかのぼります。

当時の京都は病や飢饉が流行っていました。

そんな時、弘法大師空海さんの勧めで嵯峨天皇は写経を行い、国民の安泰を祈ります。

そうすると病や飢饉が治まりました。

と、このようなお話があるそうで、この写経を勅封した時の干支が戊戌(ぼじゅつ、つちのえいぬ)であったため、干支 *1が一周する60年という周期で開封し、その時に再び天下泰平をお祈りする、という行事が実行されてきたようです。

ちなみに昨年の秋に公開されたそうですので、次回の公開は2078年ですね。

もっと早く知って、ぜひ行きたかった…!(>_<)


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朱色の建物は霊明殿です。

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宸殿の後ろ側を撮影。

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寝殿(しょうしんでん)のうさぎさん。

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諸堂をつなぐ村雨の廊下。

何だかロールプレイングゲームにありそうな名称に思わずパンフレットを二度見しました。

縦の柱を雨、直角に折れ曲がっている回廊を稲光にたとえて付いた名前なのだそうです。

天井がちょっと低いのですが、これは刀や槍が振り上げられないようにという意図から造られているのだとか。

こちらの床もうぐいす張りとなっていました。歩くのが楽しいです。(・∀・*)

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霊明殿。朱色や格子天井の絵がとても綺麗でした。


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お庭の様子。

境内の中はとても静かで、お庭を眺めながらまったりしました。(´꒳`)

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式台玄関


以前伺った事があったのですが、その時はあまりゆっくり拝見する事が出来なかったので、とても満足して帰路につきました。(^∇^)

惜しむらくは、戊戌開封法会(ぼじゅつ かいふうほうえ)の情報をもっと早く知っていれば…!という事ですね。

情報収集をもっとしなければと思いました。(^_^;)

三都住建株式会社HP

*1:干支は十二支「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」の12種類がよく知られていますが、もう一つ、十干(じっかん)と呼ばれる「甲(きのえ)・乙(きのと)・丙(ひのえ)・丁(ひのと)・戊(つちのえ)・己(つちのと)・庚(かのえ)・辛(かのと)・壬(みずのえ)・癸(みずのと)」の10種類の組み合わせからなっており、合計すると60種類の組み合わせが出来ます。 この組み合わせが60年で一回りするので、60歳は還暦と呼ばれています。 ちなみに2019年は「己亥(つちのとい)」