こんにちは、事務員です。
夏季休暇に入る前、京都駅でこのようなポスターを見かけました。
別荘,別邸,旧宅。夏にめぐる明治のプライベート空間|フェス・マーケット・イベント|イベント情報|京都観光オフィシャルサイト - 京都観光Navi
画質が粗くて申し訳ありません。(^_^;)
一番上から無鄰菴(むりんあん)、旧三井家下鴨別邸、岩倉具視幽棲旧宅の写真が掲載されています。
このうち2つの入場チケットの半券を提示すると、3つめの施設の入場料が無料になりますよ、という企画の告知ポスターでした。
以前から旧三井家下鴨別邸は気になっていたので、これは良い機会だと思い、3ヶ所を拝見して参りました。(^∀^*)
一般の入場料はそれぞれ、無鄰菴 410円、旧三井家下鴨別邸 410円、岩倉具視幽棲旧宅 300円という事だったので、少しでもお得に行こうと岩倉方面から南下して行く事にしました。
岩倉具視幽棲旧宅(いわくらともみ ゆうせいきゅうたく)
岩倉具視さんといえば、江戸時代後期~明治時代初期の頃に活躍された政治家として有名ですね。
そして幽棲とは何ぞやと思ったので調べてみると。
幽棲…俗世間から離れてひっそりと暮らすこと。また、その住居。
勝手なイメージでご隠居されたお家なのかと思っていたのですが、HPを拝見すると、洛中から退去し、尊皇攘夷派から逃れた際に約3年間住まわれていらっしゃったお家だという事が分かりました。(・∀・*)
受付の方から観覧の際の諸注意を受けて、まずは岩倉具視さんの資料や遺品類が収めてあるという対岳文庫(たいがくぶんこ)へ向かいました。
中には岩倉具視さんのお写真や、著名な方から届いた文書が展示されていたりと、沢山の資料がありました。
その中で近隣の学生が旧宅の見所を分かりやすくまとめた物があり、旧宅は大正ガラスを利用しているという事に目が留まりました。
江戸~明治時代に活躍した方のお家なのに、大正ガラスが使われているのは不思議な感じですね。(^∇^)
大正ガラスは現在のガラスとは違い、『手吹円筒法(てふき えんとうほう)』と呼ばれる方法で製造された歪みのあるガラスだそうです。
人の息でガラスを吹き膨らませて、それを板状に伸ばして製造されていたので同じ形は二つとなく、味わい深いものとなっているようです。
そんな事を念頭に置きつつ、旧宅の方へ。
この旧宅を訪ねて来たとされる、坂本竜馬さんや中岡慎太郎さんもガラス越しにお庭をご覧になっていたのでしょうか。(^∀^*)